2周年を前にオープン前を振り返ります。
お店の内装全般と店頭に立っている看板を内装屋さんで中学校時代の同級生、岩木屋木工さんが請け負ってくれました。
デザイナーは入れずに、こちらの要望やお店のコンセプト、予算等を伝え、毎日のように2人で打ち合わせをしながら作っていった感じです。子供の頃から知る友人と仕事の打ち合わせをすると言うのは、どこか不思議で楽しいひと時でした。
職人さんとも毎日話をしました。ちょっと面倒くさい客だったかもしれません。
下の写真は内装工事が始まる数日前のもので、いよいよ店がなくなるねってことで、この場所で島田家みんなで食事をした時のものです。
自分以外の島田家にとって、新たに始まる和食島田洋服店へのわくわくよりも、義父と義母が大切にしてきたお店が姿を変えていく寂しさの方がこの時は強かったのかも知れません。
妻にとっても子供の頃から当たり前のようにあったものが無くなるわけですからね。自分にも何となく寂しさは想像出来る訳です。
因みに、外観は全く変えてないです。下の写真がオープン後のものです。手前に看板を立てただけです。
内装を作って行く上でも、洋服店時代に使っていた多くのものを残しながら工事してもらいました。
約35年前に建てられたこの建物には、島田家の沢山の思い入れがあり、出来る限り残せるものは残したのも事実ですが、それとは別に自分自身、物が使い捨てのように使われるこの時代に、良い物を大切に使えば、世代を越えて使えることをお店づくりの中で表現したいと思いました。
左の写真が洋服店時代のもの。右側は今です。床やドア、ライト等、その他にも多くのものを残しました。右側の写真にある今使っているテーブルは洋服店時代に作業台として使われていたものです。テーブルのこと 参照
さて、いよいよ工事の始まりです。
まだ基礎がむき出しです。1番下の写真には管が通ってます。立ち上がってるのは、カウンター部分です。
左の写真は今回いろいろお世話になったベテランの職人さん松井さん。板が張られ基礎が見えなくなりました。カウンター上部も形が出来始めてます。
石膏ボードも張られタイルも張られ、天井にクロスをはってるところです。タイル屋さんは中学校の先輩、クロス屋さんは同級生です。
あとは自分達で壁を塗って、機材が入ってと言った感じです。店内の壁 参照
厨房設備が入ってカウンターが出来ると、急にお店っぽくなります。
店内で記念撮影。そしてたまたま一緒に同じメンバーで撮ったこんな写真が。
左の写真の手前が自分で、真ん中が同級生で内装をやってくれた岩木屋木工社長の岩木くん、1番後ろが中学校の大先輩でタイル屋さんの佐藤さん。
右の写真は地元の富岡八幡宮のお祭り。水掛け祭りと言われたりして結構有名なお祭りです。気のせいか3人とも祭りの方が顔が引き締まって見えるような…
外観を全く変えない分、看板を立てたいと思っていたのですが、自分のイメージをうちの出来る嫁に伝えると絵にしてくれました。上に小さいミシンがのってますね。
この時点では、どんな材料を使うかとか、色とかも決まってなかったのですが、最終的に同級生の岩木屋木工さんで形にしてくれました。
オープン日直前に看板が立ち和食島田洋服店の完成です。
2016年9月16日、みんなの協力と支え、沢山の花に囲まれ和食島田洋服店が始まりました。
もうすぐ2周年です。
島田 歩